脂質は悪者ではないことを認識しなければならない

ダイエットにおいて、ほとんど悪者抜いされる脂質。はたしてすべての脂質が悪者なのか。答えは意外にも「ノー」です。脂質が悪なのではなく、摂取する脂質の種類と量に問題があるのです。

ダイエット的により良い脂質は( 不飽和脂肪酸)と呼ばれるもので、なるべく避けたいのは(飽和脂肪酸)です。同じ脂質でも、ダイエットにとっては、良い脂質と悪い脂質があるのです。一般的に、「悪い脂質」と聞いて、真っ先にイメージされるのが コレステロール)かもしれません。

コレステロール値が上がると高血圧や心臓病の原因になる、と世間では言われていますから無理もありません。しかし、コレステロールそのものは、カラダの細胞膜や男性・女性ホルモンなどの材料となる、カラダにとって欠かせない大切な栄養成分のひとつです。まったくなくてもダメ、つまり多すぎても、少なすぎてもだめ、ということです。食事でとったコレステロールは肝臓で分解され、2種類の(リポタンパク) という分子に乗って血管を循環します。
「2種類のリポタンパク」とは、肝臓から血管を通り、中性脂肪とコレステロールを全身の細胞に運ぶ(LDL (低比重リポタンパク))、一方、カラダ中の細胞から不要な血管壁に付着したコレステロールは、血液の通り道を(血管の内腔)細くし血圧を上昇させ、ひどくなると血管を塞いで血栓をつくり、脳梗塞や心筋梗塞の引き金になります。
LDLはいわゆる「ドロドロ血液」や(動脈硬化)の主犯格として、生活習慣病の原因になります。ただし、これはあくまでバランスが崩れたときなので、運び屋のLDLと回収屋のHDLとのバランスを取りLDLの必要以上の増加と酸化を防ぐようにすることが大切です。

悪玉(LDL)と善玉(HDL)についてはこちら。



コレステロール全体のうち、LDLの占める割合が25五% 以上になれば、血液中の余分なコレステロールは肝臓へ運ばれ、血液の流れもスムーズになります。
では、LDLの増加を防ぎ、H Dトの割合を増やすためにはどうするかというと、当然、過剰な脂質の摂取を減らすとともに、脂質を食事でとるなら(飽和脂肪酸)ではなく(不飽和脂肪酸)をとることが有効だと言われています。飽和脂肪酸とは、主にバターやラード、肉、卵の黄身などに含まれる動物性脂肪が主で、肝臓でコレステロールを作る材料となり、必然的にLDLを増やします。

また、消化にも時間がかかります。一方、不飽和脂肪酸にはいくつかの種類、n-9系、n-6系、n-3系があります。このうちn-6系、n・3系は体内で合成できない(必須脂肪酸)と呼ばれています。必須脂肪酸のうち(リノール酸)を多く含むサフラワー油やナッツ類はn-6系に属し、(α・リノレン酸)を多く含むナタネ油や青魚類の油はn・3系に属します。しばらく前からその効能に注目されている( EPA )(エイコサペンタエン酸))と(D H A (ドコサヘキサエン酸))は、どちらもこのn-3系に属する脂肪酸で、「良い脂質」の代表です。

イワシ、サバ、マグロなどの「背の青い魚( アオサカナ)」に多く含まれるn-3系脂肪酸は、一説によるとこの魚たちが寒流を泳ぎ回る魚だから持っていると考えられています。

魚のカラダが冷たくなってもこの脂質が「固まりにくい」という性質があるからだそうです。固まりにくいということは、分解してエネルギーにしやすいということです。

低温でも固まりにくいEPAやDHA は、人間の体内に入っても血液の凝固を抑制し、つねに血液をサラサラにして、動脈硬化を予防する効果があると言われています。

血中コレステロールの低下作用、癌の抑制、目の機能を高めるなどの多くの役に立つ作用があることも、明らかになっています。

マグロの目の周囲に多く含まれ、脳細胞の発達を促す脂質としてすっかり有名になったDHAは、実際、脳の神経細胞や眼の網膜といった重要な組織の成分に含まれ、脂肪酸の合成にかかわる酵素の活性を低下させ( この作用がダイエットには肝心)、肝臓から血中へのコレステロールの分泌を減らす働きがあります。

EPAは、血管の中の血栓を溶かし、血管を拡張する作用も知られていて、心筋梗塞や脳血栓などの血管病、さまざまな生活習慣病の予防にも効果的なのです。
このように不飽和脂肪酸は、ダイエットだけでなく、カラダの健康にも非常に良い作用をもたらしてくれるというわけです。

この飽和、不飽和の2つを比較すると、「飽和脂肪酸は動物性(主に肉類)の脂肪酸である」のに対し、「不飽和脂肪酸は植物、または魚類から取れる脂肪酸である」ということが言えます。ダイエットでは、どうせとるならできるだけ植物、魚類からとれる不飽和脂肪酸を選ぶことがポイントです。

最近ではオリーブオイルに含まれるオレイン酸にも、LDLを減らす働きや、糖尿病や肥満につながるホルモンのインスリンの効き目(インスリン抵抗性)を改善する働きがあることがわかってきました。

その上で、小腸を刺激して、便秘の解消に効くこともわかっています。これらの「積極的にとって良い脂質」と「できたら避ける脂質」を取捨選択することで、さらに健康的で効果的なダイエットが可能となります。ただし、艮い脂質といっても、くれぐれも総カロリーの範囲を忘れないようしましょう。「積極的」というのは無制限にたくさんとってもかまわないのではなく、カロリーの収支バランスの中での話です。糖質や、タンパク質に比べ、不飽和脂肪酸でも充分に高力ロリーなのです。
[PR]
by supplementguide | 2014-06-01 18:17 | サプリメント